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備忘録

観劇した舞台やイベントなどの感想をメモしていきます。

*pnish* vol.14 舞台版『魔王 JUVENILE REMIX』@神戸

1階センターブロック

大学の講義受けてから急いで新幹線乗ってきた。ちなみに初神戸。劇場が駅とつながってて助かった。

会場の構造が東京と違ってたから演出もちょっと違ってた。けどそんなに変わりなかったかな。音響はとても良かった。場面転換の音がそんなにストレスにならなかった。

 

東京で観た時は目の前にいる緒方にスポットライトが当たってて明るくなってたから、蝋燭に灯を灯すシーンにあまり変化を感じられなかったんだけど、今回は自分のつけたライトが目の前の席の背もたれにあたって明らかに光ってるって感じしたし、だんだん会場自体が明るくなっていく様子がしっかりわかった。あれは良い。

今回はちゃんとオペラグラスを持って行ったので表情にも気を配れた。Twitterで「犬養が安藤の詠む詩を口ずさんでる」と見かけたのでそこに注目してたら本当に犬養の口が動いてた。目を閉じてるように見えたから、あれは安藤の詠む詩が宮沢賢治のものだと気づいた犬養が暗唱してるってことなのかなと思った。

潤也とアンダーソンの掛け合いは前に見た時よりずいぶん良くなってた。相変わらず早口ではあったけど、ちゃんと思いも載せて言うような余裕ができてたと思う。

やっぱり安藤いいなーって思った。蝉に殺されそうになって命乞いするとことか、犬養に宣戦布告するとことかではわりと精一杯しゃべってるって感じの、なんていうかちょっと汚い情けない感じの話し方なんだけど、潤也と話すときはすごく頼りがいのある兄貴って感じがして好き。「賭けてもいい」とかやさしさにあふれてる。

同様に潤也の兄貴に対する話し方も他と違っててよかった。潤也はむしろ普段がしっかりした意思のある話しかたかなって感じだったのが、兄貴に語り掛けるときはすがりつくような感じの話し方になってて。この兄弟の関係性やっぱりすごく好き。

そういえばずっと池岡潤也には違和感があったんだけど、やっとその正体に気づいた。池岡潤也笑わない。たしかに漫画でも潤也編に入ってからの潤也はあんまり笑わないんだけど、でも私の中では安藤編でのノー天気潤也くんのイメージがあるから、笑顔の潤也くんも見たかったな。

潤也と安藤が並んで話してるやつ、あれはどういうことを示唆してるんだろうって考えてた。「熱狂を忘れて、考えろ」って潤也が言うと安藤笑うから、これは安藤の意思を潤也が継いでくれたことに対する喜びとか、そういうのだと思う。で、「俺たちの世界は間違ってないよね」って縋り付くような潤也の言葉に対して安藤は何も言わずに立ち去る。これは安心して任せられると思ってもう立ち去ったのか、それとも何も言わずに立ち去ることで否定の意思を表してるのか。物語としては前者の方がすっきりしてて良いと思うんだけど、でもこの漫画版魔王JRというお話に限っては潤也が魔王って感じのストーリー展開だから、そしたら「俺たちの世界」は間違ってるってことになりそうだなあって。小説の魔王ではおそらく、本当の魔王とは無責任な民衆だとか社会のシステムだとかお金の力だとかそういうものなんだろうけど。漫画版ではあれどうなんだろうね。まあそこらへんも含めて読者・観客が「考える」ことを求めてるってことなんですかね。

カテコでは佐野さんが挨拶→鷲尾さんが「神戸では毎回物販で売り子させていただきます」→かぶり気味で土屋さん「行動することをためらうな!物販はその先にある!」真正面の扉を指さす→他のメンバーが、物販はあっちだよという感じで下手側の扉を指さす→土屋さん「同士諸君、Twitterの感想は『#魔王JR』だ」→森山さん「忘れてはいけない。(ここで観客すでにクスクス)本当に強いのは物販の力だ」

お客さんみんな早く物販並びたいようでキャストはけるとすぐに席をたつ。からカテコ2回目は無かった。私も並ぼうかと思ったけど予想以上に列が長くてあきらめて出口向かった。したら控室のほうから歩いてくるパニッシュメンバーとすれ違う。「ありがとうございます」と言いながら歩くメンバー。森山さんは私が手に持ってるアンケートに気づいたのか「お、書いてるね~」と声かけてくれた。うれし。

そんなこんなで会場予約はできなかったけど、DVDネットでも買えるようなので注文した。楽しみ。

帰りに爆音で何か言いながら走る右寄りの車を見たんだけどさ、あれは洪水を起こしてる側なのか流されている側なのか立ち尽くしている側なのか止めようとしている側なのか。

もともと安藤が一番好きなキャラだから安藤に対する好印象が強いんだけど、舞台観て犬養も素敵だと思った。「世界は変える。私が変える。私はそのために生まれてきた。」とか力強くて流れもよくて好き。最近脳内に犬養がいて私が弱音吐こうとするたびに何か言ってくる。いやちょっとそれはおかしいんだけど。なんていうか、言葉は力なんだよね。そして、その言葉を操る力を手に入れた安藤は本当はもっと強くてもよかったんだよ。ただ、特別な力を持っているのは安藤だけじゃなかったってことなんだよね。潤也くんはお金という力で洪水を止めようとしてて、それが「俺のやり方は兄貴とは全然違うはずだから」ってことかな。

ちなみに小説だとモダンタイムスで潤也くんはたしか犬養に資金援助したって書いてあった(気がする)。安藤の願いは世界が間違った方向に行かないこと、そのためにみんながちゃんと考えることであって、犬養自身に恨みは(そんなに)無くて、だから潤也くんからすれば兄貴ができなかったその世界のためにみんなが考えるようになることを実現したかったわけで。そこらへんの利害から援助したのかなあ。もしくは、潤也くんはお金の力を完全に手に入れて犬養の意思すらも変えることに成功したのかもしれない。ここら辺の話はもう舞台と関係ないから終わり。

はやくDVD見たいなあ。