備忘録

レポ、感想はニュアンスで書いています。間違っていることもあります。

感傷的な記事

この数日だけでもかなり心情が変わっているから、一度記録しておく。

まずは自己紹介から。
私が滝口幸広さんという存在を知ったのは戦国鍋TVで。
鍋キャストをいろいろ調べていく中で面白い言動と顔の良さに惹かれて、鍋キャスの中でも好きな1人になった。
そして当時やっていた舞台のレポでハマインをやったと見て、慣れ親しんでいるあのCMの人がたっきーだったのだと知った。
鍋終了後は戦国男士を見てバラエティやネット番組も見て、当時は高校生だったので所詮その程度の茶の間ではあったけど、好きだった。

大学生になってお金と時間ができて、やっと舞台に足を運ぶようになった。
それから、推しというわけではないけれと気になる舞台にいれば情報を追ったし、観に行く舞台にいれば目で追っていた。
るひま舞台のおかげで年に1回以上は観ていて、ハマインCMは続いていたし、TVでも出演番組はできるだけ見てたので身近な存在だった。精神的に身近な存在。
エーステでは「求:雄三」を掲げてトレブロエリアを歩いた。別に推しじゃなかったけど、よくネタで言ってる「俺を譲りに出すな!」に応えるつもりでやってた。
秋冬公演でフォーマル衣装を見たときは「なんで雄三フォーマルのブロマイドが無いの!」って怒って推しの感想より先にアンケートに書いた。そしたら夏単独のステショでフォーマル衣装が写ってた。
秋単独でまた「求:雄三」を掲げれば手に入るだろうと思って交換も譲渡も探してなかった。こんなことになるとは思ってなかったし。
そういえば最後に観たたっきーは夏単独名古屋公演だ。
感想を書こうとするとたっきーの話ばっかり出ちゃって、私は夏組の感想を書きたいのに!ってなってた。
推しのエーステ出演が決まったときは珍しく推し宛の手紙に推し以外の名前を書いた。「滝口幸広さんは面白い人なのでたくさん絡んでくださいね」って。
たくさん絡んでたっきーが推しのこと気に入ったらるひまに紹介してくれて年末るひまで推し見れないかな、なんて考えてた。

推しというものが毎日水をあげて大切に育ててる植物のような存在だとしたら、たっきーは部屋に飾ってある絵画のような存在だった。
毎日気にかける物じゃないけど、たまに眺めて楽しむような。そこにあるのが当たり前の。景色として生活の一部に馴染んでいるもの。


そして経緯。
11月15日、最初にTwitterのブログ更新通知botでたっきーのブログ更新を知った。そしてそのまま開いた。
文章を読んだ瞬間は「死んじゃったんだ」と思った。
「○○くんと遊んだんだ」「次の舞台決まったんだ」「結婚したんだ」そんな感じの、ただ書かれている文章を事実としてそのまま脳内で復唱する感じ。

そのままTwitterのTLを遡っていって、いろんな俳優のツイートやTLの鍋クラ達のツイートを見て、じわじわと悲しくなってきた。涙も滲んだ。
でもまだ、舞台で人が死んでそれを仲間たちが悲しんでいるのを見て泣くような感じの悲しみだった。どこか現実として受け入れていない、物語を見ている感じ。

仕事行きたくないな、と思いながらそうもいかないので家を出た。
1人で歩いていて、る変どうするんだろとかエーステもどうするんだろって考えて、突然ふっと「この世界のどこにももういないんだな」ってことが浮かんでボロボロ涙が出た。
そんな時に友達からLINEが来た。舞台俳優とか全然知らない子から。
「朝のニュース見て真っ先に○の顔が浮かんだ」「大丈夫?仕事休んだら?」って。
そうか、傍から見たら私はたっきーのファンだったんだなあ。トレンド占拠するだけじゃなく朝のニュースでも取り上げられたんだなあ。ってぼんやりと思いながら、その子の優しさにまた涙が出てた。
電車ではTwitterを開くとたっきーの話題ばかりでまた泣いてしまうから開かなかった。
職場ではマスクと前髪で顔を隠しながらPCを叩いて、意外と仕事没頭してたら大丈夫じゃんって思って、そう思った瞬間に思い出して涙がボロボロ出てきてトイレに行くってのを繰り返してた。
出社してきた先輩が34歳ってことだけで涙が出てきたときは私マジで仕事休んだほうがよかったんじゃないかなって後悔した。
でもお昼休みに仲良い先輩に話しかけに行って、そこでもやっぱり心配されつつ、たっきーの人柄やエピソードを説明するうちに笑い話になって笑って、なんかスッキリできた。たっきーのおかげ。

夜に、初めて生でたっきーを観た舞台のDVDを再生した。僕図書3の『星の王子さま
「窓開けて空の星見てみろよ!あの星のどこかで俺が笑ってんだぜ!」
たっきーのためにアレンジされた星の王子さまは、生で観たあの時よりも心に刺さってまた泣けてしまった。

翌日、案の定腫れている目で舞台を観に行った。村井さんとまさしと、他にもたっきーと共演歴のある人達が出ている舞台。
鍋やるひまでたっきーを観てきたから村井さんやまさしとの繋がりも強く見えていて、観劇中にふとまた思い出してしまうことがあった。
それでもコメディなので笑わせてもらって、ラストのしんみりするシーンでは泣かされて、楽しむことができた。
まさしはTwitterでかなりショックを受けているらしき発言をしていたのに演じきっていて、ただのファンだった私なんかよりもっと悲しいはずなのにそれを見せない強さをすごいなあって思った。
カテコで触れたりするのかな、って思ってたけど全く触れることなく終わって少し安心した。
その翌日も同じ舞台を観に行ったけどやっぱり変わらず楽しむことができた。
その時はさすがにもう大丈夫かなって思ったけど、いろんな人のたっきーへの言葉を見かけるたびにどうしても泣いてしまうし、ふとした時に思い出して悲しくなってしまう。
告別式に参列した俳優達のツイートを見て、てことはもう火葬場に行っちゃったんだ。本当にもう二度とたっきーを生で見ることはできなくて、これから先私が目にするたっきーは全部過去のたっきーなんだってこと考えてしまって、辛かった。

そして今。
1週間たって今は、また現実味が無くなっている。
元から毎日気にかけてたわけじゃないから、写真流れてこないし新しい情報も入ってこないことは今までの日常通りだった。
たぶん、俳優が引退したらこんな感じなんだろうな、って思った。
きっとこの現実味のない感覚は年末まで続く。年末、る変を見るまで。
四十九日がちょうどる変千秋楽の大晦日なんだから、たっきーはちゃんと舞台に立って、千秋楽を終えてから天国に行くはず。
その時にもう一回いっぱい泣いて、あとはまた笑って思い出せるようになりたいな。


エーステは代役を立てずに脚本演出を変更、るひまは代役にまさしを立てて、でも撮影済みのビジュアルとかはそのまま。
正解の対応なんて無いこの状況でどちらの運営も良い判断をしてくれたと思う。
さっきも言ったように、るひまはたぶん泣いちゃう。個人的な思い入れも、運営からたっきーへの思い入れも強い舞台だと思うから。
エーステはちゃんとエーステとして楽しみたいと思う。あれはA3!の物語の舞台化であって、A3!の物語とたっきーの出来事は本来関係無いことだから。
ああでも、1回くらいたっきーの雄三さんのファンサ欲しかったなあ。