備忘録

レポ、感想はニュアンスで書いています。間違っていることもあります。

舞台『99才まで生きたあかんぼう』@愛知

後方センター、前方センター

大学時代にフィールドにしていた地域だったので当時のこと思い出しながら会場向かった。
昼公演見てオムレツが食べたくなったのでお昼はオムライス屋行った。
久しぶりにフォロワーさんと舞台かぶってちょっとお話できて楽しかった。

0才から99才までのお話なので当然0才からスタートするんだけど、幼少期の絵面はなかなかキツ……面白かった。主にばばりょが暴れていた気がする。
キャスト6人しかいないので村井さん以外のみんなが入れ替わり立ち代わりいろんな役で出てくるので楽しかった。

夜の松田さんの歌はコロッケ作る歌だったんだけどビブラートがんがん聞かせてて拍手出た。
昼にエプロン叩きつけたらうまくいかず真剣なシーンだったけどおもしろい感じになっちゃって。
夜は思いっきり叩きつけたら再び地面に落ちて、でも今度は拾わずに芝居続けてた!
そして言い合いの最中に一番弟子がさっと拾って机の上に置いてた。
笑わなかったし客席から笑い声も聞こえなかったので雰囲気崩れなくてよかった。

地方ネタも入れてくれてた。
ばばりょが電車のおもちゃで遊ぶとこで、昼は「次は伏見~伏見~」夜は「栄~栄~」って。
会場近くには駅が2つあるんだけど、その駅名が出てくるのはあの路線の方の駅使ったんだなあってぼんやり思った。

松田凌くんの妻役がすごい綺麗で可愛かった。

全体的にコメディ要素強めで良かったんだけど一番印象に残っていることといえばやはり2時間で99才分年をとるってこと。本当にすごい。
0才から10才くらいとか、ローティーンから30代くらいまでとか、そこらへんは髪型とか服装とか話し方である程度成長を感じられるじゃん。でも「成長」ではなく「老い」になり始める40代~60代と、老い切った70代~90代って違いを表現するの難しそうじゃん。ていうか難しいのよ。
ところが村井さんはその年のとりかたをとても上手に表現していた。
特に妻が死んだ年の老け具合がすごい。その年は衣装替えもメイク直しもなく、舞台上でただ立っている状態で年をとるんだけど、ゆーっくり腰が曲がって、頬が落ちていくように感じられて、照明の当たり方と眼鏡の影によって皺が増えて見えて。
目の前で人が老いていく瞬間を見せつけられた。
これは舞台でしか、それもこれくらいの規模の小さめの劇場でしか見れない瞬間だなって思った。
それくらい繊細で衝撃的な演技と演出だったので、このシーンだけはまた見たいと今でも思う。
そんなわけで、後述の私情がなければかなり好きな印象的な舞台だった。


あとこれは当時のメモにあったけど何か覚えてない記述。
斜め後ろで笑顔の村井さん見れたので死んでくる。
絶対目合った。キャスト先行の席座ってるもん。←これはいつもの「私が目が合ったと思ったら目が合ったことになる」理論のやつだと思う。

これは私の私的な感情からくる感想であって何かを批判するつもりもなくただただ私の感情の説明なんですけど、原作の作者の作風がどうしても私の好みと違っていて、でもわりと村井さんはこの方の本の作品に出ることがあるからそのたびに嫌だなあと思ってたんだけど、今回の話はいつもよりは嫌悪感無くて良かった。